学部標準レベルのマクロ経済学の授業(後半)です。主に、長期的な現象を分析するためのモデルについて学修します。
長期のマクロ経済理論で最も重要な対象は経済成長です。
有名な Gapminder というプロジェクトのアプリを紹介します。 下のアプリの再生ボタンを押してみてください。(デフォルト状態では、横軸は所得=1人あたり実質GDP、縦軸は平均寿命、1つの円は1つの国、円の大きさは人口、円の色は大陸別になっています)
散布図が時間変化する様子を眺めていると、傾向としては右上方向に移動しているなと感じた方が多いと思います。世界は年々物質的に豊かになり(1人当たり実質GDPの拡大=経済成長)、それに伴って平均寿命も伸びています。水色の円があまり動いていないと感じた方もいるかもしれません。貧困国の経済発展の難しさを物語っています。ある国では成長が起きて、他の国では伸び悩むということが起こります。では、成長するか否かを決める要因はどこにあるのでしょうか?